8月18日(日)、マタニティトレーナー養成講座を開催しました。お客様が妊娠すると、多くのジムでは休会や退会を勧めることが一般的です。これは、妊娠中の方へのトレーニングにおいて何か問題が発生するリスクを避けるための対応です。しかし、本講座は、妊娠中の方に対して安全なトレーニングを提供するためのスキルを習得することを目的としています。この講座を受講することで、すぐにマタニティトレーニングのサービスを提供できるようになります。講座の模様は以下の通りです。
※次回のマタニティトレーナー養成講座は、10月20日(日)に開催予定です。詳細・お申し込みについては、以下のリンクをご覧ください。
妊娠の知識と運動について
まず、座学で妊娠とはどのような状態かを学びます。妊婦さんのトレーニングを行う前に、妊娠中の体の変化や、運動の適切な強度、禁忌事項について理解することが重要です。これにより、マタニティトレーニングを安全かつ効果的に行うことができます。講師の中村氏は、ご自身の経験も交えながら解説を行いました。
トレーニングでのポジション
マタニティトレーニングで取るべきポジションについて、一つずつ解説しました。各ポジションの注意点やメリットについても詳しく説明されました。特に重要なのは、腹部に圧力をかけないことです。正しい手順を守ることで、リスクを避け、安全にトレーニングを行うことができます。
トレーニングの動き
各トレーニングにおいて、フォームはもちろんのこと、妊婦さんへの気遣いが非常に重要です。重りの受け渡しなど、本来のトレーニングではあまり行わない手渡しも、妊婦さんの負担を軽減するために行います。また、ポジションを取る際には、トレーナーが手を添えるなどの細やかな気配りを行うことで、安心してトレーニングに取り組んでもらうことができます。
ペアでの実習
講習の最後には、ペアに分かれて模擬指導を行いました。これまで学んだことを実践することで、実際の指導のイメージを具体化します。妊婦さんへの気配りや、指導時の声かけ、サポートなど、普段のトレーニング指導とは異なる点に注意しながら、安心・安全なトレーニング指導を行っていきます。
最後に
マタニティトレーニングは、マタニティヨガなどと比べるとまだまだ普及していません。また、マタニティトレーニングを指導できる運動指導者も少ないのが現状です。本講座を通じて、マタニティトレーニングを指導できる指導者を増やし、このトレーニングを普及させていきたいと考えています。妊娠中に運動をすることで、健康を維持し、気分転換にもなります。産後のうつ症状である「マタニティブルー」という言葉があるように、妊娠中や産後は気分が落ち込みやすい時期です。トレーニングは、こうした落ち込んだ気分を改善し、マタニティブルーの予防にもつながると考えられます。私たちは、妊娠中の方が健康で元気な赤ちゃんを産むためのサポートを行える運動指導者を増やしていきたいと思います。
※次回のマタニティトレーナー養成講座は、10月20日(日)に開催予定です。詳細・お申し込みについては、以下のリンクをご覧ください。