2023年3月12日(日)に理学療法士の荻島 悠平氏を講師にお招きし、『徒手療法:筋膜に焦点を充てた治療法と関節モビライゼーション』セミナーを開催いたしました。その模様をご覧ください。
セミナー内容
近年注目されており、一般的にも広く認知されるようになった《筋・筋膜の特性》を理解したうえで、理学療法士が実際に現場でクライアントに対して行っている治療方法を体感しながら学習、テクニックを取得していただきます。
しっかりと実技の時間を確保し、ご自身の身近な方にも行える手技を多く学びました。
行った後の筋出力の変化や柔軟性の変化・身体の変化を実際に体験していただきながら進め
また筋膜は第二の骨格と言われており、一番大切にしたいのは骨で構成されている骨格です。
関節の動きや骨の滑走性を良くすることにより、本来の筋力発揮もしやすくなります。それを可能にするのが関節モビライゼーションです。
足~首と多くの関節に対する関節モビライゼーションを行い、こちらも身体の変化を楽しんでいただきました。
レポート
- 日時:2023年3月12日(日)17:30~20:30
- 会場:東京体育館 第2会議室
- 講師:荻島 悠平(おぎしま ゆうへい)
座学・実技
▲筋膜や関節へのアプローチを行うために、まずはその構造や組織をしっかり理解する必要があります。それらを知ったうえで適切な部位に適切な処置を行い、運動パフォーマンスの向上や怪我の予防を行います
▲項靭帯のリリースです。外後頭隆起にあるくぼみに指を添わせ、やや牽引をかけながらゆっくりとほぐしていきます。靭帯のため、ゆっくりと時間をかけながら行います。頭に力が入らないように注意しましょう
▲胸鎖関節へのアプローチです。胸鎖関節の動きは肩関節の屈曲可動域に関連しており、ここが固くなることで肩鎖関節や肩甲上腕関節に繰り返しメカニカルストレスが加わることによりインピンジメント症候群※などが生じます。
※インピンジメント症候群:肩を上げていくとき、ある角度で痛みや引っかかりを感じ、それ以上に挙上できなくなる症状の総称
▲腰方形筋、腸骨稜付近へのアプローチです。腰方形筋は骨盤の挙上を担っている筋肉です。また腸骨稜にはいくつかのトリガーポイントがあり、クライアントにフィードバックを行いながら凝りのある部位を探し、特に凝りの強いところに対して持続的な圧を加え続けます
▲今回の内容はご自身はもちろん、クライアントや身近な大切な人にとって活用していただけると幸いです。動く関節はしっかりと本来の動きを引き出し、潜在的に持っている可能な限りの筋出力を引き出すための筋膜アプローチをおこなっていきましょう!
ご参加ありがとうございました♪
ストリーム配信
本セミナーは3月19日(日)にストリーム配信されます。リアル開催で当日参加できなかった方も是非動画でご視聴くださいませ。