【レポート】第2回 マタニティトレーナー養成講座(東京)

2023年12月3日(日)にパーソナルトレーナーの中村 和也氏を講師にお招きし、『マタニティトレーナー養成講座』を開催いたしました。本講座は妊娠中の女性に適切なトレーニングプログラムを提供できるマタニティトレーナーを養成するための講座です。妊娠中の身体の変化に適切に対応し、安心して運動できる環境を提供できる能力を身につけます。

今回の講義内容は下記の通りです。

  • マタニティトレーニングの概要
  • 妊娠の基礎的知識について
  • マタニティトレーニングを行うメリット
  • マタニティトレーニングの安全基準
  • マタニティトレーニングの禁忌について
  • 妊娠中の力学的・及び生理学的変化
  • エクササイズのガイドライン
  • プログラムデザイン


※今後の開催スケジュールはこちら




前半は座学にてマタニティトレーニングの概要や、妊娠に関する基礎知識を理解しました。まずは妊娠中の身体の変化と安全なトレーニング方法について学習していきます。一般的な運動指導とは異なり、妊娠期間中の体調の変化、運動における留意点、母親と赤ちゃんの健康を最優先に考慮したトレーニングプログラムを構築する必要があります。



マタニティトレーニングを行う基本ポジションを考えます。妊娠中は胎児の成長に伴う母体の身体的変化があるため、安全にトレーニングを行える姿勢を考慮しなければなりません。仰臥位や伏臥位といったポジションでのエクササイズは基本的にはNGとなります。写真のようにクッションを使用したり、インクラインベンチを使用したりと工夫して、かつ安全にトレーニングを組み立てます。


座位で行うケーブルを用いたトレーニング種目などは、姿勢のコントロールや負荷の設定がしやすい種目となります。しかし、腰椎や骨盤の圧迫・つまりがでないよう、座面を高くするといった工夫が必要です。その際トレーナーは、いつでもすぐに補助に入れるようクライアントの近くを離れずに、サポートしましょう。


仰臥位のエクササイズの代わりに、インクラインベンチを使用してトレーニングを行います。しかし妊娠時は非妊娠時と体力レベルが異なるため、負荷設定には注意が必要です。

※2011年ACOG(アメリカ産科婦人科学会)のガイドラインでは、重いと感じない程度の負荷で8~10repが推奨




マタニティトレーニングは、産前産後の女性とお腹の中の胎児の健康を守るために、妊婦さんが安全に実施できるトレーニングです。トレーナーは妊娠中の身体の変化に適切に対応し、安心して運動できる環境を整えることが大切です。


妊婦さんの健康維持や、体力向上に貢献できる知識とスキルを習得し、妊娠中のクライアントに対しても安全かつ効果的なトレーニングを提供できるようになります。結果トレーナーとして差別化ができるだけでなく、今後のトレーナー活動や人生において必ず役立つ内容となっておりますので、講座の内容を反復して学習し指導に活かしましょう!

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