【レポート】徒手療法(下半身編)~筋膜に焦点をあてた治療法と関節モビライゼーション~

2023年8月20日(日)に理学療法士の荻島 悠平氏を講師にお招きし、『徒手療法(下半身編)~筋膜に焦点をあてた治療法と関節モビライゼーション~』セミナーを開催いたしました。今回の講義内容は下記の通りです。

  • 関節と筋膜へのアプローチ
  • 関節モビライゼーションについて
  • 筋膜に焦点を充てた治療法とは
  • 実際の治療手技


※本セミナーの内容は8月27日(日)配信のオンライン講座でも学ぶことができます。写真や文字では分かりづらい、繊細な手技を何度も復習できます。興味がございましたら下記リンクをご覧くださいませ。

オンライン講座の詳細はこちら


前半は座学にて、関節や筋膜に関する基礎知識やそれぞれへのアプローチ方法、また治療におけるプロセスなどを理解していきます。今回も筋膜に焦点を当てたセミナーのためまずはそれらを組成する用語や仕組みを正しく理解する必要があります。


PSIS周囲・腸骨稜付近へのアプローチです。PSISには大殿筋やその下に隠れている臀部の筋が結合し、腸骨稜付近も様々な筋が多く付着している部位です。適切な振動刺激や圧刺激・伸張刺激により筋の出力向上が期待できます。

※PSIS:上後腸骨棘のこと


腸骨稜のトリガーポイントへのアプローチです。圧迫により痛みが生じる部位であり、関連痛なども引き起こす可能性があります。フィードバックしながら凝りのある部位を探し、特に強い凝りを感じるところに対して持続的な圧を加え続けます。


腓骨頭のモビライゼーションです。足関節の可動性が低下する何らかの原因が続くことで,腓骨頭の動きも低下することが考えられます。脛骨をしっかり押さえ,腓骨頭を後方に滑らすように動きを引き出しましょう。


屈筋支帯~アキレス腱~足底腱膜へのアプローチです。それぞれ筋や腱の走行に合わせて抵抗をかけながら圧迫などを行い、滑走を引き出していきます。


今回の内容はご自身はもちろん、クライアント様や身近な大切な人にとって活用していただけると幸いです。セッションや普段のトレーニングのクオリティが上がることと思います。動く関節はしっかりと本来の動きを引き出してあげることが大切です。潜在的に持っている可能な限りの筋出力を引き出すための筋膜アプローチをおこなっていきましょう!

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